面接を行ったのにも関わらず、採用したいと思った人材が内定辞退をしてしまう。
このような悩みを持っている企業は、意外と多いのではないでしょうか。
多くのライバル企業から頭一つ抜け出し、内定にまで導くためには様々な対策が必要です。今回の記事では、内定辞退を防ぐノウハウについて詳しくまとめてみました。
企業側は選ぶだけではなく選ばれてもいる！
中途採用に力を注いでいる企業が増加傾向にある昨今、求人広告を魅力的なものにしたからといって面接で悪い印象を与えてしまえば求職者は内定辞退をしてしまうでしょう。
また会社や企業が魅力的に映らなければ、どんなにアプローチしたとしても応募してもらうことさえできません。
このような内定辞退や応募辞退を防ぐ方法として、まず真っ先に挙げられるのは企業側も求職者側に選ばれているという意識を常に持っておくことでしょう。なぜならば、人材マーケットが売り手優位の市場に傾きつつあるからです。それゆえに人材確保に優れている企業は、この現状をいち早く察知し売り手市場の中でも確実に採用するため様々な対策を立てています。
また、知名度の高い大手企業であっても例外ではありません。
特に転職希望者は、知名度よりも働きやすさを重視しています。そして数多くの企業をピックアップし、その中から最も自分にとって将来性のある企業を絞り込んでいるのです。
よって内定辞退をされてしまうということは、求職者に最終面接の段階で不採用と言うレッテルを貼られてしまったという意味にも捉えることができるでしょう。
このような事態を避けるためにも、まずは内定辞退理由を知ることを重要視していかなければなりません。
採用担当者に適している人物像は？
内定辞退の理由として、数多く挙げられるのが企業側のイメージの悪さです。
特に最終面接官のイメージは、そのまま内定辞退に結びついてしまうため十分に気を付けなければなりません。このような事態を避けるためにも企業側は、採用担当者の選択を軽視することなくじっくりと選び抜く必要があります。
特に自信を持って会社の魅力を伝えることができる熱意ある人物像が、採用担当者には向いているでしょう。
なぜならば採用担当者は会社の「顔」でもあるからです。そして魅力的なイメージを与えるためにも、採用担当者には会社の内情をしっかり把握し丁寧に説明することができる技量が要求されます。
しかしながら多くの企業では採用担当者に教育が行き届いていないため、説明が足りなかったり求職者に失礼な態度をとってしまったりと悪いイメージを与えてしまいがちです。
また採用担当者だけにとどまらず、社内全体に社会的マナーを徹底しておくことも心がけなければなりません。なぜならば求職者側は面接などで企業を訪れる際に、社風や社員の態度もしっかりとチェックしているからです。
そのためいくら採用担当者が魅力的な人物であったからといって、他の社員が挨拶もしないような環境であるならば悪いイメージの方が先行してしまうでしょう。
何よりも「応募者を会社のファンにすること」、これを心がけることが内定辞退を防ぐ大きなポイントになってきます。
企業が採用する際に陥りやすい失敗とは？
企業が採用する際に陥りやすい失敗として、真っ先に挙げられるのが会社のイメージや提示条件の誇張です。
このような誇張は、採用後に大きなトラブルに発展してしまう可能性もあるため十分に気を付けなければなりません。
しかしながら求人への応募を増やそうとするあまり、求人広告に信じられないほどの好条件を掲載している企業も多く見られます。ただしこのような企業はすぐにメッキが剥がれてしまうため、信頼度を失ってしまい内定辞退に陥ってしまうケースが多いようです。また採用までこぎつけたとしても、入社後にすぐに辞めていってしまうというケースも数多く見られます。なかには提示条件と話が違うということで、求職者に訴えられてしまうケースさえあるほどです。
このような事態を避けるためにも、中途採用を行う際には最終目標は「採用」ではなく「応募者の活躍」にゴールを置くことを心がける必要があります。
そして条件を提示する際には何よりも求職者と企業のマッチングを最優先することが重要です。企業側が叶えられる範囲の条件を提示し求職者がその企業の中で自分の将来性を見据えることができれば、内定辞退を防ぐことは十分に可能となるでしょう。
ライバル企業から一歩抜け出すためには？
有能な人材を採用したいと思っているのは、ライバル企業でも同様です。
だからこそ内定通知までスピーディーに行うことは、非常に重要なポイントになってくるでしょう。特に転職を考えている人たちの多くは、少しでも早く次の職場を見つけることに躍起になっています。それゆえ中途採用の選考に時間がかかってしまう企業は、ライバル企業等から大きく出遅れてしまいかねません。
一般的に中途採用を募集している企業のおよそ3割が、応募から2週間以内に求職者に対して内定の合否を伝えているようです。
そして少なくとも一か月以内には、およそ9割の企業が内定を出していると言われています。よって中途採用の選考に一か月以上かかってしまう企業は、非常に魅力的な企業でない限り有能な人材を採用することは難しくなってしまうでしょう。そのためにも、このような企業は選考フローの見直しから行なっていく必要があります。
またスピーディーに行うことが重要なのは、内定を伝えることのみとは限りません。
もしも採用したいと思った求職者がいた場合には、選考段階でライバル企業よりも先に良い条件を提示する必要も出てきます。それゆえ面接時に求職者の望む条件をしっかりと把握し、自社がその条件を飲むことができるか企業側で迅速に検討することが重要となるでしょう。
Leave a Reply